都市伝女子

コミック

某駅の券売機広場の片隅にある、今やめったに使われることのない緑の公衆電話の横側に、「XYZDT」を合言葉に記したメモ用紙を、日時や場所などの詳細を併記して貼り付けておくと、指定の場所に天使のような美少女がやってきて、童貞喪失を目的としたセックス、つまりは筆下ろしをしてくれるというのだ。そんな都市伝説めいた噂話を嬉々として話す友人に、主人公で童貞の山田くんは、からかわれている事を知りつつも、オカルトにすがるほど切羽詰まっていないと強がるが、しばらく後の休日、彼は「XYZDT」から始まるメモに、今の時間と今の場所を記して電話横に貼り付け、そして今、そのシンプルな座標軸のど真ん中にいた。彼は切羽詰まっていたのだ。「はあ」とため息をつく山田くん。一人客には広すぎるファミレスのテーブルに肩ひじをついて、溶けた氷で薄まったジュースには目も向けず、都市伝説を信じて大事な休日をつぶす自分の愚行にうなだれていると、「ここ空いている?」と突然の女性の声にハッとする。思わず顔を上げる山田くんの目の前には、超のつく美少女が立っていて、彼女はさらにこう告げるのだった。「キミがクソ童貞?」予想を遥かに凌ぐ高ルックスと、そんな彼女の口から発せられたとは思えない汚い言葉に、焦りと不信を禁じえない山田くんだったが…。果たして彼は、見事に童貞を捨てることができるのか!?