アジアの月虹

コミック

人類学の研究のため、アジアの某国を訪れた杉野は、同行する研究室の先輩に誘われて、研究もそこそこ、夜のフィールドワーク(と称する女遊び)に付き合わされる。しかし、気乗りしない杉野は、夜食に饅頭でもと、はぐらかすように屋台を指差すが、先輩は、酒で赤くなった顔をニヤリとさせ、なぜか杉野をオコサマ呼ばわり。そして、なにやら怪しげな交渉を屋台の主人と始めると、主人の「リシュ」という呼びかけに、一人の少女が調理の手を休め、杉野の前に歩みよる。困惑する杉野だが、饅頭が用意出来たのだろうと手を差し出すと、リシュと呼ばれる少女は、その手を握り、淫蕩な笑みを返すのみである。饅頭に、どのような符丁があるのか知らない杉野は、説明が欲しいと先輩の姿を探すが、先に交渉したらしき現地の女と行方を暗ませたようで、彼は途方に暮れる間もなく、リシュに手を引かれるままに、その先にあるボロボロの売春宿へと向かうしかなかった。