あじあの貢ぎもの

コミック

アジアの名を冠した町田ひらく単行本第9作。コンビニのエロ本、ピアノを弾く少女、実父に犯される娘、戦争の記憶──。日出ずる国の少女たちが、そこにいるだれかへの貢ぎ物として容赦なく汚され犯される傑作短編集。著者自身による作品解説も完全収録!▼前半Vol.1「半仏半獣」コンビニでエロ本を読む男、その隣りに立った少女。ふたりの間に生じてしまう会話。そして少女は男の自宅へとやってくる。フェラチオ、シックスナイン、挿入、アナルビーズと段階を追って進められる凌辱。彼の背後になにかを見ているように声を抑え続ける少女も、ついにやがて「挿れて」「挿れて」と切ない喘ぎ声をあげはじめる…。▼後半Vol.2「03年代動乱」主人公に美少女ロリ漫画家「街田」を据え、自伝的気配さえ漂わせる問題作。留置場に放り込まれた街田が、一人の少女との体験を同部屋の男に語ってみせる。まざまざと想起される少女の未熟な体のもたらす官能、太鼓の音に重なる少女と街田の心臓の音。おそろしくリアルに、細密に描写される生活の実感。いまだ女でない少女が一人の女に変わる、そこにたちこめる妖艶な瞬間を堪能されたい。